通販サイトをはじめてすぐに利益を出す方法、なんて無い。

以前に比べれば減ってきてはいますが、僕が所属する通販支援部門では、こんな相談をいただく事が多いです。

「うちの商品をネットで販売すればすぐに売上が上がるよね?」
「あんまり人が割けないんだけど売上上げたくて、ネット通販なら人要らないよね?」
「とりあえず通販モールに出店すれば売れるんでしょ?」
 
こういった相談をいただいたとき、これらにすべてNOと断言しています。

ネットショップを出店するためには手間がかかる

リアル店舗を出店する時には、店舗を借りて、内装工事をし、人を雇って、商品を準備して、看板を立てて、チラシを出して、などなど準備をしますよね?
では、ネットショップの出店には準備が不要かといえば、そんなわけはなく、ネットショップにも準備は必要です。
それが自社通販サイトであれば、サーバーを準備して、ドメインを準備して、デザイン起こしてコーディングして商品登録して・・・などなど。リアル店舗を作るまでとは言いませんが、立派な「1店舗」を作るためにはそれなりの手間がかかります。
BASEやstores.jpをはじめとする無料で出店系のサービスもありますが、結局のところWEBで売るように準備が必要な事には変わりありません。

「すぐ」っていつまでに?

ネットショップを開業して「すぐ」に売上を上げたい。と・・・そうですか。その「すぐ」っていつまでにですか?僕は、少なくとも売るための基盤を作るのに1年はかかるとご案内しています。
リアル店舗ではその土地の商圏があるので、開業するだけである程度の集客が見込めます。しかしこれがネットショップになるとそういうわけにはいきません。僕が良く聞く言葉では、ネットショップを出店したばかりというのは「大砂漠のど真ん中にお店を建てるのと一緒」と表現されています。それは言い過ぎでは・・・?とツッコまれることもありますが、これは本当にうまい表現だと思います。ただ単にネットショップを開業しただけではお客さんは来店しないのです。
看板を立てるにも一番近くの町まで50km、チラシを出しても距離が遠すぎて来てもらえない。本当にこんなイメージです。
数年前、というよりすでに10年以上前の話になっているかと思いますが、「ネットに出せば売れる」時代はとっくの昔に終わっています。
ではネット広告を出せばすぐに売れるのでは?とも言われますがこれもNOです。これは、普段からインターネットをお使いの方なら賛同して頂けると思いますが、ネット広告を見て物を買ったことありますか?例えばYahoo!知恵袋を眺めていたら「しじみで朝から元気はつらつ!」みたいな広告。
あれ見て買いますか?そのまますぐには買わないでしょう。
ネット通販では比較検討が常なので、基本的に広告を出してもすぐに購入される事はありません。ほとんどのお客様が、他店を見に行ったり、比較サイトを見に行ったり、その商品のレビューを探したり、とっても入念に調査してから購入に至ります。(しかもそのほとんどお客さんが戻ってくることはありません)
直接買われる事があったらめちゃくちゃラッキー!くらいに考えておきましょう。
先ほどの例に付け加えると、「砂漠のど真ん中の魚屋密集地に新しく魚屋を建てるのと一緒」のようなイメージですかね。さすがに言い過ぎた気がしますが。
インターネット通販はこれほどシビアなのです。ですから「すぐ」に売上を上げるのは無理でしょうが、しっかり販売計画を立てて運営しましょう。

通販サイトの売上がすぐに上がった例外2パターン

厳しい厳しいと言い続けてもつまらないので、上記に当てはまらずすぐに売上が上がった大きく分けて2パターンのケースを紹介しておきます。

1) ブランドのある商品を取り扱った場合

これはもう明確ですね。「大人気のブランド〇〇がついにオンラインショップはじめました!」みたいな感じです。バッタ屋さんみたいな所で買う価格至上主義の方が大勢いる中で、やはり公式通販で買ったという保険というか優越感というか、そういうのがあってやはりある程度ブランド力があるお店の公式通販というのは立ち上げからすぐに低コストでそれなりに売れます。

2) ブームやはやりなどにハマり、棚ぼたでお客様がついた場合。

これはもうほとんど予測不可能で、寝て起きたらなぜか注文殺到したりサーバーダウンしたりで焦るパターンです。
テレビ放映でたまたま芸能人が「こんな商品つかってます」みたいな紹介をして突然売れるってやつですね。
大きく分けてこの2パターンですが、狙って出来ることではないので参考までに。

Eコマースは販売計画を立てて、地道に、着実に売上アップを狙いましょう

ではどうやってWEBショップで売っていくのか?本当に細かく書いて行くと僕がご飯食べて行けなくなってしまいますが、基本的に通販サイトも1つの店舗ですので、新規顧客の獲得/離脱率の減少/購買単価の上昇/購買回数の上昇・・・などなど小売りの基本を徹底して考えていくことです。WEBならではの集客方法や購入方法などはもちろんあります。しかし結局のところ通販サイトも小売りなので、甘く見ることはせず、しっかり販売戦略を練って立ち上げ、運営することによって売上もついてくるものです。